ホームレスの人たちの自立を支援するため雑誌販売の仕事を提供している「ビッグイシュー日本」(本社・大阪市)は、パン店の売れ残りを廉価で提供してもらい、その日のうちにホームレスの人たちが販売する取り組み「夜のパン屋さん」を10月から始める。脱貧困支援に併せて、廃棄される食品を有効活用することでフードロス削減にもつなげようという新たな試みとなる。(長竹祐子)
◆路上販売の売り上げ減少…新たな収入源に
ホームレスの人らが販売する雑誌「ビッグイシュー日本版」は2003年創刊。1冊450円で月2回発行され、1冊当たり230円が売った人の収入になる。8月末現在で全国に107人の販売者がいるが、新型コロナウイルス感染症拡大で人出が減った影響などで、売り上げが減少しているという。
ビッグイシュー日本東京事務所の佐野未来さんは「コロナ禍で生活に困窮した人からの相談が急増しており、路上での雑誌販売以外にも収入の確保を考える必要があった」と話す。
「夜のパン屋さん」は、協力を申し出た「ビーバーブレッド」(東京都中央区)や「ラトリエコッコ」(港区)、「焼きたてベーカリー ナカノヤ」(文京区)など都内店舗だけでなく北海道、愛知県、宮城県の店からも安価で購入。都内での仕入れ分は原則としてその夜のうちに販売。都外から仕入れたパンのうち常温保存が難しいものは冷凍して輸送する。売上金の1部が、販売したホームレスの人らの収入になる。
◆食を通じた「小商い」へ 世界食料デーにグランドオープン
パンを販売する様子は28日夜、報道機関に公開された。販売員の西篤近さん(42)は、普段は新宿駅南口で雑誌販売をしている。「コロナ以降、街を人が歩いている数が減って雑誌の売り上げは5割減」という。そんな状況で始まった夜のパン屋さんについて「新しい取り組みに関われて、仕事へのやりがいを感じる」と話した。
認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表の料理研究家、枝元なほみさん(65)は「篤志家から寄付を頂き、持続可能な使い方を模索する中で、新たな『小商い』として、食を通じた仕事づくりができないかと思い付いた。フードロスと課題解決のため、今後さらに多くのパン屋さんとつながっていきたい」と意気込んだ。
販売場所は、東京メトロ神楽坂駅前にある書店「かもめブックス」(新宿区矢来町)軒先。食品ロス削減推進法の施行1年に当たる来月1日から3日までプレオープンし、「世界食料デー」の16日にグランドオープンする。週に数日間開店予定。営業時間は午後7時30分~11時。問い合わせはビッグイシュー日本東京事務所=電03(6802)6073=へ。
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