ボルボ・カーズの8月の販売台数は5万1239台。SUVモデル「XCシリーズ」への需要が継続したことが、販売台数の伸びを牽引した。 モデル別の販売状況を見ると、ミッドサイズSUV「XC60」がトップ、続いてコンパクトSUVの「XC40」、大型SUVの「XC90」が続いた。8月の世界販売に占めるSUVの割合は70.7%で、前年同月の63.6%から増加している。 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年1月から8月の累計では38万3492台と、前年同期比13.5%減となったが、先月までの対前年比16%減から大きく数字を戻している。 欧州での8月の販売台数は1万7458台と、前年同月比4.9%増になった。ただし、コロナ禍により欧州各国が3月から5月中旬にかけて都市封鎖(ロックダウン)をおこなった影響もあり、1月から8月の累計販売台数は21.9%減と、世界の主要市場のなかでは落ち込みが大きい。 中国では、8月の販売台数が前年同月比11.4%増の1万5835台となった。1月から8月の累計販売台数は前年同期比プラスに転じ、1.5%増の9万5986台だった。 北米での8月の販売は好調で、前年同月比12.9%増の1万378台。1月から8月の累計販売台数は、前年同期比7%減の6万3330台となった。
※ ※ ※ ボルボは2017年7月5日に「2019年から全モデルの電動化」を発表。2019年以降に発表されるすべてのボルボ車に電気モーターを搭載し、電動化を将来の事業の中心に据えることを明らかにしている。 この戦略が、ボルボ・カーズの好調のひとつの理由だろう。 電動化戦略の一環として登場したボルボ・カーズの「リチャージ」ラインナップは、電気自動車(BEV)またはプラグインハイブリッドとなって、人気を博しており、リチャージモデルのシェアは、1月から8月で前年同期の2倍以上に拡大したという。さらに今後5年間での電気自動車の世界販売台数50%の達成を戦略目標に掲げている。 2019年通期の世界販売では、過去最高の70万5452台を達成したボルボ・カーズ。2020年は、今後どれだけその数字に近づくことができるのかが注目される。
VAGUE編集部
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September 06, 2020 at 06:38AM
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