[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日に発表した2019年12月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比0.4%減の69万4000戸と3カ月連続で落ち込んだ。市場予想は1.5%増の73万戸だった。手頃な住宅が不足していることが影響したとみられる。ただ、住宅ローン金利が低い環境が引き続き住宅市場を下支えしている。
11月の販売戸数は当初発表の71万9000戸から69万7000戸へ下方改定された。
12月の売り上げは20万─74万9000ドルの価格帯に集中した。最も需要が大きい20万ドル以下の住宅の売り上げは全体の10%にとどまった。
ジローのエコノミスト、マシュー・スピークマン氏は「低水準の住宅ローン金利、堅調な労働市場、地政学上の緊張緩和は住宅需要の継続を示唆している」と述べた。
新築住宅は住宅市場全体の約11.1%を占める。新築住宅販売は建設許可件数を基に算出されており、月次の数値は乱高下する傾向があ る。
12月の前年同月比は23.0%急増した。
19年全体では前年比10.3%増の68万1000戸と、07年以来の高水準だった。
米連邦準備理事会(FRB)は19年に3回利下げした。連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると、30年固定住宅ローン金利は平均3.60%と、18年11月の4.94%から低下した。住宅ローン金利が低い環境は住宅市場を下支えしている。
先に発表された19年12月の中古住宅販売は1年10カ月ぶりの高水準を付けた。12月の住宅着工件数は13年ぶりの高水準だった。住宅着工許可件数は減ったものの、前月まで7カ月連続で伸びていた。
米経済の約3.1%を占める住宅市場は18年に弱含んだ後に改善したものの、依然として用地と労働力不足を背景に、低価格帯を中心とした供給が不足しており、抑制要因となっている。結果として住宅価格は高止まりしている。
JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「住宅投資が昨年第4・四半期に妥当な増加を示したと引き続き想定している」と述べた。
新築住宅の中間価格は前年同月比0.5%上昇の33万1400ドルだった。
地域別では、販売の大半を占める南部が15.4%減の34万7000戸と、18年10月以来の低水準。北東部は11.8%減だった。一方、中西部は10.1%、西部は31.0%それぞれ増加した。
住宅在庫は前月比1.6%増の32万7000戸だった。販売ペースに基づく在庫の消化期間は5.7カ月。11月は5.5カ月だった。
ブリーン・キャピタルのシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「世帯形成トレンドは住宅の新規建設ペースを上回っており、今年の住宅市場を支えるだろう」と述べた。
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January 28, 2020 at 01:44AM
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米新築住宅販売、19年12月は予想外のマイナス 3カ月連続減 - ロイター (Reuters Japan)
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