スイス国立銀行ホールセールCBDCの試験プロジェクトの第3フェーズを開始 - コインテレグラフ・ジャパン（ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース）

スイス国立銀行（SNB）、商業銀行6行、そしてスイス取引所SIXは、ホールセール型の中央銀行デジタル通貨（CBDC）の発行を試験するために協力する。

このホールセールCBDCに特化した試験プロジェクトは、「ヘルヴェティア・フェーズIII」と名付けられ、スイスフランのホールセールCBDCがデジタル証券取引の決済にどれだけ効果的であるかをテストする。この試験は、BISイノベーションハブ、SNB、SIXによって先行して実施されたヘルヴェティア・フェーズIおよびIIの調査結果を基にしている。

試験に参加する6つの銀行 (カントナーレ・ヴォードワーズ銀行、バスラー・カントナル銀行、コメルツ銀行、レンツブルク・ヒポテカル銀行、UBS、ツルヒャー・カントナル銀行) は、すでにSIXデジタル取引所（SDX）のメンバー銀行でもある。スイスのホールセールCBDC試験プロジェクトはSDX上でホストされ、スイス・インターバンク・クリアリング（SIC）のインフラを利用する。発表によると、試験は6ヶ月間、2023年12月から2024年6月まで行われる。

「試験の目的は、実際の運用環境でプライマリー市場とセカンダリー市場の取引の決済をwCBDCでテストすることだ」としている。

この期間中、参加銀行は「デジタルスイスフラン債を発行し、これをDVPベースでwCBDCに対して決済する」。このテスト環境で行われるすべての取引は、デジタル債で担保され、wCBDCでSDX上で決済される。

CBDC取り組みと並行して、スイス金融市場監督当局（FINMA）は、日本の金融庁（FSA）およびイギリスの金融行動監督機構（FCA）とともに、シンガポール金融管理局（MAS）とパートナーシップを結び、さまざまなデジタル資産試験プロジェクトを行うと発表している。当局は債券、外国為替、資産運用商品などの分野で試験を行うことを目指している。「試験が規模と洗練度を増すにつれて、政策立案者と規制当局間の緊密な国境を越えた協力が必要になる」とMASは語った。

翻訳・編集　コインテレグラフジャパン

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