【広州=川上尚志】トヨタ自動車は8日、4月の中国での新車販売台数が前年同月比0.2%増の14万2900台だったと発表した。マツダも4月は1.0%増の1万7091台だった。中国で新型コロナウイルス問題が深刻になった1月以降、両社とも初めて単月の販売がプラスに転じた。販売現場では「客足が戻ってきた」との声もあるが、今後も需要回復が続くかは不透明感が残る。
トヨタ自動車の4月の中国新車販売は前年同期比で微増を確保した（広東省広州市の販売店）
トヨタは新型「カローラ」や「レビン」などの主力車種、高級車ブランド「レクサス」が好調だった。広東省の販売店の店員は「新型コロナ問題が落ち着き外出し消費する人が増えた。マイカーは公共交通より感染リスクを抑えられるとの見方の広がりも新車需要につながっている」と話す。マツダも主力車種の販売が持ち直した。
一方、ホンダが8日に発表した4月販売は9.5%減の11万3430台だった。3カ月連続のマイナスだが、2月（85.1%減）や3月（50.8%減）に比べ改善した。同社は新型コロナの患者が多かった湖北省に主力工場を構え、3月中旬まで約1カ月半の操業停止を余儀なくされた。ただ4月末時点で工場と販売店はそれぞれ通常の稼働に戻っているという。
中国の自動車業界団体によると、中国全体でも4月の新車販売は約2年ぶりにプラスに転じたようだ。ただ4月の販売は「（新型コロナの影響で）1～3月に新車を買えなかった人の購入時期がずれて底上げされた」（日系自動車メーカー）との見方もある。
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May 08, 2020 at 02:43PM
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新型コロナ:中国新車販売、コロナ後初増加 トヨタとマツダ、4月 - 日本経済新聞
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