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通販サイトやスーパー、「販路を失った」食材の販売支援 全国から注文、農家「涙出そう」 - 毎日新聞 - 毎日新聞

熊本県天草市の養殖業者「ふく成」が育てているマダイ=食べチョク提供

 新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店や学校が休みとなり、農水産品の販路を失った生産者が苦境に立たされている。そんな生産者を支援しようと、インターネット通販サイトやスーパーマーケットなどが行き場を失った食材の販売に乗り出している。

 農水産品の生産者向け直販サイト「食べチョク」は、3月中旬から特設コーナーを作り新型コロナで販路を失った生産者に出品を呼びかけている。サイトに出品している熊本県天草市の魚の養殖業者「ふく成(なり)」は、卸先である料亭などの休業で3月の売り上げが前年同月と比べ6割減少。「このままでは事業が立ちゆかなくなる」とマダイの切り身を出品したところ、10日間で約400件の注文があった。平尾有希専務(38)は「本当にありがたい。おかげで雇用も維持できる」と話す。

熊本県天草市の養殖業者「ふく成」が販売しているマダイの切り身=2020年4月1日(食べチョク提供)

 兵庫県・淡路島の農家「淡路島ほっこりファーム」も、出荷先を失った新タマネギなどをサイトで販売。堂脇潤哉社長(40)は「全国から注文が来ている。応援の言葉もあって涙が出そうだ」と話す。

 「食べチョク」を運営するITベンチャー「ビビッドガーデン」によると、特設コーナーの出品者は開始時の5団体から約40団体に増加し、注文も急増しているという。他に、食材通販サイト「豊洲市場ドットコム」も「行き場を失った食材を特別価格で!」と銘打ち、同様に販売している。

 小売店も支援に動いている。産直野菜を販売する青果店「菜根(さいこん)たん」(東京都文京区)は、農家から飲食店などに卸す予定だったタマネギなどを買い取り、店頭で売り出した。農家からは基本的に通常の価格で買い取り、自社の利益は最小限に抑え消費者には割安な価格にしているという。同店は2019年10月に創業した学生ベンチャー企業が運営しており、社長の三浦大輝さん(24)は「農家が丹精込めて作った食材がこのまま捨てられてしまうのは忍びない」と話す。

出荷先を失った野菜などを販売している青果店「菜根たん」=東京都文京区で2020年4月14日午後2時36分、町野幸撮影

 休業中の大手飲食チェーンが自ら支援に乗り出すケースもある。居酒屋「塚田農場」などを運営する「エー・ピーカンパニー」は、14日から自社の通販サイトで、店で提供していた地鶏肉を販売している。地鶏を仕入れている契約農家の販路を確保するためで、食品宅配大手の「オイシックス・ラ・大地」の協力を得て、オイシックスのサイトでも販売を始めた。オイシックスは、一部店舗が休業中の「串カツ田中」の商品も販売する予定だ。オイシックスの担当者は「出荷先が無くなっても生産者は生産をすぐに止めることができない。少しでも支援していきたい」と話している。【町野幸】

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April 19, 2020 at 07:00AM
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