半導体メーカーの米 クアルコムは５日、１－３月（第２四半期）に関して好調な売上高見通しを示した。新しい高速無線通信網が高価格スマートフォン需要を刺激し始めていることを示唆した。ただ、アカーシュ・パルキワラ最高財務責任者（ＣＦＯ）は決算発表後の電話会議で、４－６月（第３四半期）の売上高がほぼ横ばいになる見通しも示した。
発表資料によると、１－３月期売上高は49億－57億ドル（約5380億－6260億円）の見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は51億ドルだった。昨年10－12月（第１四半期）の売上高と１株利益もアナリスト予想を上回った。
パルキワラＣＦＯは、第５世代移動通信システム（５Ｇ）の導入が始まりつつあるが、需要の大部分は７－９月（第４四半期）の新型スマートフォン発売まで発生しないと指摘。「次の転換点は５Ｇ対応の新モデル投入が見込まれる第４四半期から2021年度にかけてだろう」と述べた。
アナリストらはクアルコムの今年の売上高について、前四半期比で増加が続くと予想していた。クアルコム株は時間外取引で一時上昇したが、ＣＦＯ発言を受けて約２％下落した。同ＣＦＯは世界最大のスマホ市場である中国での新型コロナウイルス感染拡大による消費者需要への影響も考慮していると話した。
昨年10－12月の純利益は９億2500万ドル（１株当たり80セント）と、前年同期の10億7000万ドル（同87セント）から減少した。一部項目を除いたベースの１株利益は99セントで、アナリスト予想平均の85セントを上回った。売上高は4.9％増の50億8000万ドルで、アナリスト予想平均は48億3000万ドルだった。増収は６四半期ぶり。
テクノロジー・ライセンシング収入は38％増の14億ドル。同社は今四半期に10億－12億ドルに減少すると予想した。半導体部門の売上高は前年同期比3.2％減の36億ドル。今四半期は最高45億ドルに達する見通しを示した。
原題： Qualcomm Projects Uneven Sales Growth on Pickup of 5G (2)(抜粋)
(ＣＦＯのコメントなどを追加して更新します)
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February 06, 2020 at 05:39AM
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クアルコム売上高見通し、市場予想上回る－５Ｇがスマホ需要喚起 - ブルームバーグ
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