買い物の際のキャッシュレス化が浸透しつつあるなか、決済サービスOrigami Pay運営のOrigami(オリガミ)が、メルカリ傘下のメルペイに吸収された。
2016年にQRコードを利用した決済サービスをリリースし先行していたが、資本力で勝る後発のソフトバンク系のPayPayなどに取扱店舗数や利用者数、消費税還元キャンペーンで大きく水をあけられていた。今回、メルペイに吸収される際に驚かれたのが、オリガミの業績と入居するオフィスの賃料だ。
18年は2億2000万円の売上高、25億円の営業赤字に対して、入居していた六本木ヒルズなどの賃料が年間およそ3億円といわれ、売上高と賃料が逆転していることがSNSで話題になった。ベンチャー企業の多くが成長加速のために多額の資金調達を行うが、オリガミもこれまでおよそ88億円を調達。
売り上げ以前に、立派なオフィスに入居することは一般的には考えられないが、ベンチャー界隈ではありえない話ではないという。ベンチャーのオフィス事情に詳しい須田仁之さんに話を聞いた。
「多額の資金を調達し、人員を増強する際に新しいオフィスに移転することがあります。まだ売り上げの乏しい無名な会社が優秀な人を採用したいがため、身の丈に合わないオフィスを借りるケースはよくあります。資金提供をしているベンチャーキャピタル(VC)からも当然ながら『成長』を要求されているので、その延長で意思決定していると思われます」
実際、オリガミも19年時点で企業価値417億円と算定され、有望なベンチャーのひとつに数えられていた。
「経営の大原則では、利益が出ていない段階はオフィス賃料などの固定費をなるべく抑えるものです。カネ余りでベンチャー企業に資金が流入してきたため、無理な成長への一手として華やかなオフィスに移転することが可能になりました。ただし、その投資に見合う事業成長や経営をしないと行き詰まるケースが出てきます。それでも売り上げが伸びていれば追加の投資が決まっていたのですが、去年あたりから資金を出し渋る傾向があるので、資金ショートして倒産か、身売りすることになるのです。今年はベンチャー企業の優勝劣敗がはっきりしてくると思います」
多額の資金調達をしたことで身の丈に合わないオフィスを借りる昨今のベンチャー企業経営に、須田さんは警鐘を鳴らす。
(取材・文=伊藤洋次)
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