食料や日用品などを積んだ移動販売車で商品を見て回るカフェの利用者ら=七尾市大津町で |
「何でもあって便利」
七尾市内の高齢者らから買い物支援を求める声が上がり、食料や日用品などを積んだ移動販売車が活躍している。高齢に伴い運転免許を返納したり、足腰が弱くなり外出しづらくなったりと事情はさまざま。外に出たついでに買い物も済ませたい−。そんな要望から、同市田鶴浜地区で開かれている認知症を予防するカフェにも、移動販売車がやって来た。(稲垣達成)
昨年十二月十八日午前。同市大津町の田鶴浜地区コミュニティセンター金ケ崎分館に、同月から住民有志でつくる団体が運営を始めた移動販売車「まんぷく丸」が到着した。地元のスーパーから仕入れた刺し身や弁当、トイレットペーパーなどの日用品を積み、手ごろな価格で販売している。
この日は、同館で認知症予防を目的にした「ねむの木カフェ」が開かれ、七十〜九十代の約二十人が参加。カフェ後に、参加者が移動販売車で昼食や食品を購入する姿が見られた。同市大津町の後藤正男さん(88)は「何でもあって便利だわね」と、購入した砂糖を手に笑顔を見せた。
日本栄養士連盟県支部の橋本良子幹事長(66)が、買い物を不便に感じる声を多く耳にしたことから、十二月上旬に同市崎山地区で移動販売のサービスを開始。田鶴浜地区からも要望があり、試験的に行われた。橋本さんは「食べたいものを自分で選べて、皆さん楽しそうだった」とほほ笑んだ。同カフェが、今後も移動販売を要望するかは未定だという。
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January 08, 2020 at 03:10AM
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認知症予防カフェに販売車 田鶴浜の高齢者 買い物しやすく - 中日新聞
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