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JAL・ANAが「格安セール合戦」 システム障害より重い副作用も - 日経ビジネスオンライン

日本航空(JAL)が4月7~8日、国内線の片道運賃が6600円になる格安タイムセールの第2弾を行った。全日本空輸(ANA)に対抗するように3月に打ち出したセールはアクセス集中によるシステム障害で中止したが、対象の搭乗期間を細かく区切るなどの対策を施して仕切り直した。新型コロナウイルス禍の影響が残る航空市場で需要喚起のセールが相次いでいるが、異例の安売りには副作用も伴う。

 「Webサイトへ順番にご案内しております」――。7日午前0時に始まったJALのセール。混雑時にはサイトへのアクセスを待ってもらう「仮想待合室」という機能が設けられた。3月9日から実施予定だったセールが、アクセスの集中によるシステム障害を理由に中止したことを受けた対策だ。同日からのセールでは1時間あたりのアクセス数が通常の3万人から40万人に増える想定をしていたが、実際は100万人がアクセスした。

JALがウェブサイトで用意した仮想待合室(JAL提供)

JALがウェブサイトで用意した仮想待合室(JAL提供)

 代替のセールでは仮想待合室を設置したほか、販売日や対象搭乗期間を細かく区切ってアクセスの集中を回避している。当初は3月9~11日に4月14日~5月31日の搭乗分(ゴールデンウイーク=GWの一部期間を除く)、3月12~14日に6月1~30日の分を販売する計画だった。今回は3月31日~4月1日に4月22~28日搭乗分、4月7~8日に5月1~2日と同8~10日の分を販売。6月までの残りの期間については今後実施する。

異例のセール、戻りが鈍い航空需要が背景

 JALとANAの「セール合戦」の経緯を振り返ろう。まずANAが2月21日、同月28日~3月1日に国内線の平日片道運賃を7000円とするセールを行うと発表。対象搭乗期間は4月4日~5月31日(GW除く)で、2022年11~12月のセールに続く第2弾という位置付けだった。ANAのセールを4日後に控えた2月24日、今度はJALが3月9~14日にセールを実施すると発表した。運賃はANAより400円低くするなど、ANAに顧客を奪われまいとする意図が色濃くにじむセールだった。

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