◇記者コラム「ターフビジョン」
今年もセレクトセール、セレクションセールが盛況に終わり、競馬の市場は盛り上がっている。そしてこの流れはさらに加速をするのは間違いないだろう。
というのも10月25日にはノーザンファームミックスセールが開催される。このセールは2019年に繁殖牝馬のせり市として新設されたが、今年から当歳馬も上場されることになった。
私自身、何度かセレクトセールを取材したが、産まれて間もない当歳馬に何億もの値がつくというのは、異様な光景に思えた。一般市民の感覚ではなおさらだ。いくら血統が良くても全ての馬が好成績を残すとは限らない。競争社会だから当たり前。せりの当時にいくら馬体が良くても、デビュー時期までに体形が変わる馬が大多数だというのを何人もの調教師から聞いた。となると大金を払うのはいわばギャンブルだ。
しかし、今回のセールは7月上旬のセレクトセールから3カ月半後に行われる。わずかな時間でも体形の変化だけでなく、健康面を把握する時間が長くなったのは馬主たちには大きなリスク回避となるに違いない。もちろん、牧場側もこのセール定着のために、間違いなく良質馬を提供する。どこまで馬産地が盛り上がるのか楽しみだ。
(米内宏一郎)
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