第2世代になった「e-POWER」でHVの覇権を狙う
グレードはF、S、Xの3種類、価格は205万4800円〜218万6800円(写真:日産自動車)
日産自動車が11月24日に「ノート」のフルモデルチェンジを発表した。2016年11月にシリーズ方式のハイブリッドシステム「e-POWER」を採用し、コンパクトカーカテゴリーで2017年から3年連続販売台数1位、さらに2018年には乗用車として車種別年間販売台数1位という日産史上初の偉業も達成したノート待望のフルモデルチェンジだ。
また、今回のフルモデルチェンジにあたり、ガソリンエンジンを廃止し、ハイブリッド車(HV)のみのラインナップとなり、12月23日に発売される。
ゼロエミッション企業の象徴として誕生した新型ノート
コンパクトカーに位置づけられるノートは、2005年に初代が誕生した。初代ノートは、一般的なハッチバックより荷室容量があり、コンパクトカー以上、ステーションワゴン未満のスポーツワゴン的な車種として新たな価値を提案した。その荷室の広さを明確に伝えるため、屋根まで伸びたテールランプが外観の特徴の1つになっており、実用性と外観の独創で人気を高めた。
そして2012年に2代目へとバトンタッチし、2016年にはHVのe-POWERを追加発売した。e-POWERの採用で一躍人気車種となり、2018年には日産自動車の悲願だった乗用車販売台数1位を獲得している。これはトヨタの「プリウス」や「アクア」といったHVを抑えての首位であり、快挙といえた。
ここから日産は小型車向けHVの充実を図り、5ナンバー格ミニバンの「セレナ」をはじめ、最近では小型SUV(スポーツ多目的車)の「キックス」にもe-POWERを採用する。これらは、いずれも人気車種となっている。
現行ノートやセレナは、ガソリンエンジン車も選択肢の1つだったが、キックスと新型ノートはe-POWERのみの販売になった。
ゼロエミッションをリードする企業として電動化に取り組み、その象徴になるクルマとして新型ノートを発表する星野朝子副社長(写真:日産自動車)
競合になるトヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」はガソリンエンジン車の選択肢もあるが、その点について日産自動車の星野朝子副社長は「価格面での競争力に差が出るかもしれないが、日産自動車はゼロエミッションをリードしていく企業としてのビジョンがあり、電動化に集中する象徴として新型ノートがある。この販売を成功させ、低炭素社会の実現に貢献していきたい」と話した。
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November 26, 2020 at 12:00PM
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