あかね夕焼け姫販売開始豊川できょうから - 中日新聞

濃厚な味わいが特徴の「あかね夕焼け姫」＝豊川市上長山町で

　豊川市のＪＡひまわりが栽培に取り組むミカンの新ブランド「あかね夕焼け姫」の販売が一日から市内三カ所の農産物直売所「グリーンセンター」で始まる。

　夕焼け姫は県農業総合試験場（長久手市）が開発し、通常の温州ミカンよりも皮のオレンジ色が濃く、甘みが強いのが特徴だ。ＪＡひまわり管内では露地ものとの差別化を図るため、木の根元に防水シートを敷き、天候に合わせて水分を調整する「マルチ栽培」で、より濃厚な味わいを生みだしている。

　八年前から試験栽培し、一昨年から出荷を始めた。価格は通常のミカンの倍以上だが二年連続で完売したため、今年からマルチ栽培した甘みの強い夕焼け姫を「あかね夕焼け姫」と名付けて販売することにした。

　管内では、みかん部会の清水貢さん（７７）＝豊川市上長山町＝が栽培に取り組む。農園では十一月二十三日から五日間ほどで一・五トンを収穫。清水さんは「今年は梅雨が長く、夏場の暑さで管理が大変だったが、まずまずの実になった」と話した。収穫後は酸味を抜いて甘みを強くするため、十日ほど寝かせた上で、「あかね夕焼け姫」が店頭に並ぶという。　（川合道子）

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。