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<ひと物語 コロナ編>野菜販売で新たな絆 ウエディング企画会社会長・山本恵(やまもと・めぐみ)さん(60) - 東京新聞

看板の前で「これからも工夫して野菜販売を続けたい」と話す山本恵さん=水戸市元吉田町で

看板の前で「これからも工夫して野菜販売を続けたい」と話す山本恵さん=水戸市元吉田町で

 水戸市元吉田町の国道50号沿いのブライダル専門店「エクラ」の一角で「週末だけのちいさな八百屋さん」と銘打ち、土日に県内産の野菜を販売している。

 本業のウエディングプロデュース事業を立ち上げたのは二〇〇三年。一五年には店舗を構えた。

 県立カシマスタジアム(鹿嶋市)での前撮りや袋田の滝(大子町)での挙式などを企画してきた。カップルの希望に応えるスタイルは好評だったが、新型コロナウイルスの影響で結婚式の中止や延期が相次ぐ。春以降、挙式が集中する「ジューンブライド」の六月も感染拡大が続き、扱った結婚式はわずか一回。収益は「マイナス」だ。

 「気持ちがふさぎ込みがちになっていた」。そんな中、副業として野菜の販売を思い立った。県内産の野菜をPRしたいと、一一年から農林水産省の「六次産業化プランナー」を務めており、地元の農家と付き合いがあった。

 知り合いの農家の協力を得て、五月上旬に販売を開始。初めは四軒の農家から野菜を買い取って販売していたが、今では十軒ほどに増えた。鉾田市産のコマツナや水戸市のリーフレタス、那珂市のピーマンやトマトなど毎回七、八品ほどが並ぶ。

 近所の人だけでなく、かつて式を手掛けた夫婦が、子どもを連れてやって来た。「結婚式ができず、お客さんがいなくて不安な時期だったが、本当にうれしかった」。農家からも「いつもとは違うお客さんに食べてもらえる機会になっている」と好評だ。

 県内の感染状況も一時の勢いはなく、本業の方は、家族や親族のみで執り行う小規模な結婚式など回復の兆しが見えてきた。でも、「ちいさな八百屋さん」はやり方を工夫して継続するつもりだ。「本業のお客さんがいない時期に、人との接点を持てたことが忘れられないほどうれしかった」からにほかならない。

 ブライダル業界だけでなく、飲食店などでも低迷が続く。「否定的に考えても仕方がない。悩んで解決しなければ、前に進むしかない」。県内産の農産物やジャムをオンライン販売するなど、持ち前の企画力から生み出されるアイデアはまだまだ尽きない。(松村真一郎)

     ◇

 野菜販売は、毎週土日の午前十時すぎから午後四時ごろまで。問い合わせは、エクラ=電029(246)2848=へ。

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September 20, 2020 at 05:11AM
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