トヨタ、ＨＶ拡充簡易システムを販売 - 中日新聞

「ブルーイーネクサス」のハイブリッド関連部品

　トヨタ自動車は、安価な簡易版などトヨタグループとして手がけるハイブリッド車（ＨＶ）システムのラインアップを拡充し、国内外の自動車メーカーに供給する。電動車を増やしたい他メーカーのニーズに柔軟に対応し、技術的に導入しやすいシステムまで手を広げることで、「プリウス」などのＨＶ開発で培った環境技術のさらなる普及を図る。

　トヨタは、これまでもマツダやスバルにＨＶシステムを供給してきたが、燃料効率の高い独自の「トヨタ・ハイブリッド・システム（ＴＨＳ）」に限定していた。新たな方針では、二つあるモーターを一つにするなどして、ＴＨＳほど燃費は良くないが、構造が簡単で割安なＨＶシステムを、供給先メーカーと共同で開発する。

　トヨタは八月、トヨタグループのデンソーとアイシン精機が共同出資し、ＨＶなど電動車向け部品を開発・販売する新会社「ブルーイーネクサス」に出資し、多様なＨＶシステムを供給できる体制を整えた。関係者によると、中国系など先行するメーカーに、必要な部品やシステムをすでに納入。早ければ、二〇二一年内にも新型車に搭載される見通し。

　トヨタは昨年四月、ＨＶ関連特許を無償開放し、他メーカーへのＨＶシス...

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