調査によれば、プリペイド携帯電話の店舗チャネルはポストペイドの携帯電話を扱う店舗チャネルと比較して、多くの店舗が営業を続けていたにも関わらず、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている。ポストペイド携帯電話も影響を受けており、販売台数は20%減少したものの、オンライン販売がほぼ倍増したことから、ある程度は相殺された。
同社の北米担当リサーチディレクターであるJeff Fieldhack氏によれば、3月中旬~4月中旬の期間は米国で新型コロナウイルス感染症によるロックダウンのピークだったため、販売が最も低調であり、単月でスマホ販売チャネルのほぼ8割が閉まっていた4月の1カ月が最も弱く、販売台数が半分以下に落ち込んだという。
米国のスマホ販売は、消費者に給付金が届き始めた4月後半から回復を始め、ほどなく携帯キャリアの直営店や全米規模の大型スーパーが営業を再開し始めたことで、スマホ販売復調をさらに後押しした。一方で、新しい機種がほしいものの、手持ちの機種がまだ動くという多くの消費者は、買い替えを先延ばしにしている。
キャリアに関しては、全体としてスマホ販売が落ち込んだものの、ホットスポットやその他のコネクテッド機器の売り上げが好調なほか、中古スマホが再度使われ始めるケースもみられることから、さほど悪くない結果になることが見込まれる。
同社のシニアアナリストであるHanish Bhatia氏は、「全てのメーカーにおいて、第2四半期は前年同期比マイナスとなった。ロックダウンの影響でオンライン販売チャネルのシェアが昨年の14%から31%に増加した。その中で、オンラインでのプレゼンスが高いSamsungとAppleは、オンライン販売に助けられ、台数の落ち込みは市場全体と比べればよい結果となった」と述べている。
「Samsung Galaxy S20」の発売については、「S20ファミリーの発売タイミングは不運だった。ちょうど流通チャネルに商品が在庫できたところで、ほとんどの店舗が閉鎖されてしまった。この結果、昨年のS10シリーズと比較すると、発売最初の4か月、つまり3月から6月の期間のS20の開通処理は38%少ないと推定されている」と付け加えた。
Fieldhack氏は、4月末の第2世代「iPhone SE」の発売について、「Appleの台数は四半期を通じて増え続け、これには特にiPhone SE(第2世代)の台数が貢献している」と述べるとともに、「この機種は好調で期待以上の売り上げをプリペイドおよびポストペイドの両チャネルで達成している。iPhone SE(第2世代)が発売されて以降、キャリアの直営店や全米規模の小売店が再開した。系列によって、大々的なプロモーションで客を店へと引き戻している」と評価している。
さらに、米国における第2世代iPhone SEの主な購入層は、価格に対して実用性を求めており、購入者の3割以上がiPhone 6s以前の機種からの買い替えであることから、秋に発売が予定されている5G対応iPhoneとの競合がないだろう、との見通しを示した。
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August 01, 2020 at 02:00PM
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スマホ販売台数は25%減少、米国の2020年第2四半期 - BCN+R
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