インドの自動車メーカーの販売が3月に大きく落ち込んだ。スズキ子会社で同国最大手のマルチ・スズキは1日、インド国内の新車販売台数（出荷ベース）が7万9080台と前年同月に比べ46%減ったと発表した。地場大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラは90%減った。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、3月下旬に工場を休止し、全国の販売店も営業を止めたのが響いた。
インドでは都市封鎖で多くの店が閉まっている（3月25日、ニューデリー）=ロイター
モディ政権は3月25日、21日間の全土封鎖に踏み切った。食品の買い出しなどを除く外出が禁じられ、工場や事業所、商業施設も閉鎖している。インド自動車工業会は毎月10日ごろに業界全体の各月の販売統計を公表するが、3月は他の自動車メーカーも大幅減が避けられない。
マルチの販売台数は19年度（19年4月～20年3月）の累計では前年度比17%減った。マヒンドラは3月の実績が6130台にとどまり、19年度通年では21%減だった。
インドでは金融機関の貸し渋りや経済減速、安全装備の義務付け強化に伴う車両価格の値上がりなどで自動車の販売不振が続いており、新型コロナの影響が追い打ちをかけている。
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April 01, 2020 at 06:00PM
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マルチ・スズキ5割減 3月のインド自動車販売 - 日本経済新聞
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