【北京=多部田俊輔】中国のスマートフォン大手、小米（シャオミ）が3月31日に発表した2019年12月期決算は、純利益が前の期比25.9%減の100億元（約1500億円）だった。研究開発投資の大幅な増加が利益を圧縮した。売上高は17.7%増の2058億だった。スマホと連動して使うテレビなどの「IoT・生活家電」が売上高全体の3割を超え、成長を支えた。
営業を再開した小米の店舗はにぎわっていた（3月末、北京市内の店舗）
世界シェア4位の主力のスマホの売上高は7%増の1221億元で、全体の59%と初めて6割を下回った。販売台数は1億2460万台だった。高級製品の大衆化を目指した新ブランドの投入などで、平均販売価格は2.2%上昇した。
新型コロナウイルスの影響で20年12月期の見通しに注目が集まる中、周受資・最高財務責任者（CFO）は「現時点では通年で成長する」との見方を示した。
中国の工場を一時閉鎖したが、すでに生産設備の稼働率は正常時の90%まで回復したと明らかにした。国内はネット販売が多く、販売店も3月下旬の営業再開後に大きく伸び、主力の中国事業への影響は小さいとした。
一方、海外事業は新型コロナの感染拡大が終息すれば「2～3カ月かけて回復する」（周CFO）とみている。19年12月期の海外事業の売上高は30%増の912億元で、全体の44%を占めた。ただスマホのシェア1位のインドは封鎖措置が取られ、最近好調だったスペインやイタリアで感染が広がっているだけに、影響は出そうだ。
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March 31, 2020 at 09:04PM
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小米、IoT・生活家電が売上高の3割超に 前期 - 日本経済新聞
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