[パリ 26日 ロイター] - 「プジョー」を傘下に持つ仏自動車大手PSAグループ<PEUP.PA>が発表した2019年通期決算は、連結純利益が13.2%増の32億ユーロと、記録的な高水準だった。
2019年の1株配当は前年比58%増の1.23ユーロ。
売上高は1%増の747億ユーロ(812億ドル)と、予想を上回った。販売台数は減少したものの、「シトロエンC5エアクロス」など利益率の高いスポーツ用多目的車(SUV)の売り上げが寄与した。
2019年の営業利益率は8.5%と記録的な高水準。傘下の「オペル」「ボクスホール」との事業統合を進めることで調達費などのコストを削減した。
PSAは昨年12月、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>との合併で合意。世界4位の自動車メーカーが誕生する。
PSAは今年の欧州の乗用車市場が3%縮小するとの見通しも示した。
PSAの財務担当幹部は、新型コロナウイルスの感染拡大について、現時点で影響を判断するのは難しいと指摘。同社の湖北省武漢市の工場は3月第2週に操業を再開する予定という。
中国では新型ウイルスの発生前から乗用車販売が減少しており、PSAは2019年に中国で合計7億ユーロの損失・評価損を計上している。
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