国産の青果が豊富に並ぶ「DON DON DONKI」の店舗(シンガポール市内で)
シンガポールで日本食・国産食材を販売する企業が、コスト減や省力化を通じ、日本産を浸透させている。ブランド力のある日本産だが、店間の競争や店員の労働力不足など、さまざまな課題があった。このため、流通コスト抑制で価格を下げたり、無洗米で従業員の労働を減らしたりと、新たな工夫で課題を解決している。
同国では少子高齢化や外国人労働者の雇用に制限があるなどの理由で、労働力を確保しにくい。労働力不足の対策として、無洗米の導入を始めたのは、9店舗を展開する日本式の焼肉レストラン「牛角」だ。
同国はアジア有数の富裕国で、在留日本人が約3万6000人いる。有望な市場とみて、日本食レストラン約1200店や、多くの日系スーパーが展開し、競争が激化している。
「在留日本人だけでなく、ローカルの人も狙わないと小売りは伸びない」。こう強調するのは、国産の野菜と果実を数多く扱うディスカウントストア「DON DON DONKI(ドンドンドンキ)」6店舗を運営するパン・パシフィック・リテール・マネジメントの桧山健一生鮮商品統括部長だ。
2017年の同社の進出前、現地の日本産の青果物は「日本での小売価格の3~5倍」(桧山統括部長)。高額の航空便を使うことなどが理由だ。そこで同社では、航空便は一部にとどめ、輸送のノウハウを重ねながら、農産物の鮮度を保持しながら船便で運んでいる。青果の価格は日本の1・5~2倍に収まり、より幅広い人に手が届く価格を実現する。
桧山統括部長は「品質や仕入れ値を下げなくても価格を下げられる。このことを利用客や生産している日本の農家に知ってほしい」と説明する。
労力対策に無洗米
同国では少子高齢化や外国人労働者の雇用に制限があるなどの理由で、労働力を確保しにくい。労働力不足の対策として、無洗米の導入を始めたのは、9店舗を展開する日本式の焼肉レストラン「牛角」だ。
同店は炊きたてご飯を提供するため、小型の複数の炊飯器で一日に何度も炊く。店員の人手が限られる中、作業時間を少しでも削減しようとした。そこで今夏、業務用米として、JA全農インターナショナルが提案した国産のブレンド無洗米を導入。毎月1トンを使っている。運営会社、レインズインターナショナルの日野岡幸彦マネージングディレクターは「米のおいしさは以前の通常の国産米と同等以上。労力軽減が接客の改善につながった」と強調する。
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December 30, 2019 at 08:01AM
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シンガポールの販売企業 流通コスト削減、省力化 日本食・食材が浸透 - 日本農業新聞
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